Saturday, November 13, 2010

ピニンファリナ社によって制作された一台限りの特別な新しいストラトス

 ドイツの実業家でラリー愛好家でもあるマイケル・ストチェク氏の依頼を受けてイタリアのピニンファリナ社が二年以上もの歳月をかけようやく完成したこの車は七十年代ラリーの象徴ともいわれるランチア・ストラトスの後続車とも言っていいだろう。

   この車を作るためにベース車として使われたのはフェラーリのF430スクーデリア。FIA公認のロールケージが改良されたシャーシに溶接されていて全体の剛性を高めながら重心を車体前方にずらすことによって走行時のハンドリングを向上させている。

 重量はロールケージとエアコンの追加にもかかわらずベース車より80kgほど軽いのには驚かされる。車内は、ほぼすべてカーボンファイバーとアルミ製、変速機は六速のパドルシフトだ。

 ショックアブソーバは電動調節式でステアリングホイールからレーシングカーのように調節できる。コイルスプリングにも手を加えられていて、専門家によってキャンバー角などの最適なホイールアラインメントが施されている。

 このストラトスは19インチホイール車でタイヤはダンロップ社のスポーツマックスを装着している。ブレーキはイタリアのブレムボ社の高性能セラミックブレーキディスクを採用している。

 エンジンについての詳細情報は明かされてはいないがこの車に使われているフェラーリF430の4.3L、V型8気筒エンジンは、特別なエンジンコントロールユニット(ECU)と排気系統が搭載されているため最高出力は市販車のF430スクーデリア380kw(510bhp)/8500rpmを上回ると予測されるだろう。



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